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原作小説|悪役のエンディングは死のみ|あらすじ2

2021/05/14

悪役のエンディングは死のみ

wami
副管理人のWamiです。今回はピッコマ連載中の韓国マンガ「悪役のエンディングは死のみ」の原作小説あらすじを本編完結までまとめました。

原作(韓国): 악역의 엔딩은 죽음뿐

英語タイトル: Death Is The Only Ending For The Villainess

作品紹介

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。 自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。 ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。 死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!? (Piccomaより引用)

 

くわしい作品紹介はこちら

【ピッコマ】悪役のエンディングは死のみ【ネタバレ】

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原作小説あらすじ  

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前回のあらすじはこちら

原作小説|悪役のエンディングは死のみ|あらすじ1

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エンディングまで一気にまとめました
  • ペネロペたちは神殿を離れ海岸の近くに移動してきたが、結界のせいでスクロールが使えず船もないため移動できなかった。カリストは冗談めかして言った。「このままここで君と暮らすのも悪くないな」「いい加減にしてください!」
  • ペネロペは『黄金竜の牙』について尋ねてみた。カリストによると、皇居の地下には『黄金竜の墓』の伝説があり『黄金の牙』は皇帝の宝物で常に持っている宝珠の隠されているということだった。
  • するとカリストが持っていた通信魔法がかかった水晶球が鳴った。部下のセドリックからの連絡だった。「首都に戻ろう」というカリストにペネロペは驚いた。「魔法は使えないのでは?」「君が鏡を壊したから結界が弱まっているようだね」「からかったんですね!」
  • ニヤニヤするカリストに一発殴ってやりたい気持ちだったがカリストが静かに言った「あんまり怒るな。帰ればこうやって二人でいる時間もあまりないだろうから・・」向き合うと召喚魔法が実行された。カリストとの短い旅の終わりだった。
  • 移動先はカリストの部隊がいる国境近くの森だった。そこで上空からデルマンの残党たちが率いる魔物の群れの襲撃を受けた。結界魔法で防御し応戦するが隙を突かれてペネロペがさらわれてしまった。さらったのは翼竜に乗ったイクリスだった。「あなたがいなくなったと聞いて兵士を集めて帝国中をしらみつぶしに探しました。」イクリスの目は半分狂気に染まっていた。ペネロペは激しく抵抗した。
  • 「お前がイヴォンを連れてきてから全ては終わったんだ」ペネロペは持っていた魔法の鏡棒でイクリスを殴りつけた。「公女!」下から魔物の首を捕まえて助けに来たカリストの声が聞こえた。イクリスがひるんだ隙にペネロペは飛び降りた。飛び出したカリストは彼女をかばいながら地上に落下した。
  • ペネロペを無事に助け出したが魔物たちの襲撃は続いた。イクリスの執拗な攻撃でペネロペの怒りが頂点に達するとシステムウィンドウが現れた<あなたの怒りと正義がMAXになり古代魔法の使いの血が覚醒しました。今から『真実の鏡棒』の魔法が使用可能です。但し多くの体力と精神力を必要としますので慎重にお使いください。>
  • ペネロペをかばうカリストの前には血だらけになりながらも目を輝かせたイクリスが迫っていた。ペネロペが呪文を唱えると森のマングローブがみるみるうちに枝を生やし、上空の魔物たちとデルマン軍を捕らえて制圧した。ペネロペに近づこうとしたイクリスにもマングローブが巻き付き締め付けた。
  • 「死にたくなかったらこれ以上近づかないで!」冷たく言うペネロペにイクリスが答えた「殺してください。あなたが望むなら」ペネロペは怒りよりもため息しか出なかった。「あれだけ面倒見たのにどうしてこんなことになったのか・・」ペネロペはそれ以上攻撃することはできなかった。すると魔物に乗った部下がイクリスを助けに来てそのまま逃走した。「ケガはないか!」自分を見つめるカリストの真っ赤な瞳を最後にペネロペは気を失った。

  • エカルト公爵家ではペネロペに続きエミリーも失踪していた。さらにメイドのレアと馬小屋番のポールも行方不明となっていた。レナルドはペネロペ失踪以降、酒浸りの日々を送っていた。デリックは屋敷の仕事を放り出してペネロペの行方を捜し各地を回っていた。こんな状況に公爵は頭を抱えていた。
  • エカルト公爵はイヴォンに会いに行った。テーブルにはお茶と菓子が運ばれてきた。失踪したレアはイヴォンのメイドだった。「そのメイドはゆうべいなくなったそうだ」公爵の言葉に驚いたイヴォンだったが笑顔で答えた。「ポールと幸せになって欲しいですね」公爵は一瞬ひやりとした。ポールと一緒にいなくなったことは誰にも話していない情報だったからだ。気まずい雰囲気をなだめるようにイヴォンにお茶を勧めたが彼女のカップを見て凍り付いた。そこには何も映っていなかった。反射的に自分のカップに目を落とすとこわばった自分の顔がはっきりと映っていた。「あの子といるときティーカップのお茶を覗いてみてください、お父さん」ペネロペの言葉を思い出し、寒気が走った。「ペネロペはいつから知っていたのか・・・」
  • イヴォンは外出許可を求めた。公爵は執事にイヴォンの外出準備を命じ、静かに言った「あの娘に尾行をつけるように」「そして魔法使いと騎士団を裏に集合させろ。デリックも呼び戻すんだ。」「邸宅が非常事態となったと伝えるんだ」

  • ヴィンターは自分が作った『真実の鏡』の力を発動させるために各地を回って研究を続けていた。疲れ切った身体で商会に戻るとイヴォンが尋ねてきた「忘れ物を取りに来ました」。イヴォンは洗脳で操ろうとしたが、ヴィンターはもう以前のように簡単には洗脳されなかった「ペネロペのせいだな」。イヴォンは洗脳したラオンを召喚した。隠していた弟子の子供たちとエミリーが人質に取られていることを知ったヴィンターは仕方なく鏡の欠片を渡した。
  • イヴォンが屋敷に戻ると公爵たちが待ち構えていた。ごまかしきれなくなったイヴォンは本性を現して魔物を召喚し、騎士団たちを攻撃した。そこに首都に戻ったペネロペとカリストたちが助けに来た。ペネロペは古代魔法で魔物を次々と倒したが、イヴォンを取り逃がしてしまった。
  • 戻ってきたペネロペを遠慮がちに抱きしめるエカルト公爵、ペネロペの目から涙がこぼれた。
  • そこに反乱軍が皇居を奇襲して太陽宮を占拠したとの急報が入った。エレン公爵と第2皇子が反乱軍と手を組んで仕組んだ計画だった。その裏にはイヴォンがいた。※エレン公爵は狩猟大会でカリスト暗殺を企てた人物です。カリストの軍はまだ北方から戻る途中だったのでカリストは動けなかった。
  • 「エカルトから兵を出します、殿下」それまで中立を守ってきた公爵がカリストに支援を申し出た。皇太子達はすぐに皇居へ向かった。
  • カリストに反乱軍を制圧してから来るように言われたペネロペは魔法使い1人と護衛騎士たちとともに屋敷に残った。久しぶりに自分のベッドで横になったが、なかなか寝付ずにいた。ふと『真実の鏡』の前で見たヒドゥンストーリーを思い出した「レイラーたちは復讐を図るため鏡の欠片を黄金竜の墓に隠した・・・」
  • ペネロペは残りの欠片を持っているのはもう自分とヴィンターだけしかいないことに気づいた。魔法の鏡棒を持ち、反対する魔法使いを説き伏せて移動魔法で白うさぎ商会に向かった。
  • 商会の中は、イヴォンとの戦闘による爆発で破壊されていた。すると鏡棒が反応し魔法のゲートが出現した。ペネロペは一緒に来た魔法使いに追跡魔法をかけさせてから無理やり屋敷に帰らせた。そしてゲートの前で呪文を唱えると、『真実の鏡』がある部屋に移動した。「真実の鏡はあの時壊れたはずなのに・・・」ペネロペはその前で真っ赤に燃える魔法陣の中で倒れているヴィンターを見つけた。彼は魔法陣に縛られ抜け出すことができなかった。
  • ヴィンターは欠片を奪われたことを謝罪した。ペネロペは防ぐ方法を尋ねたがヴィンターは悔しそうに答えた「もう防ぐ方法はありません。その欠片を持って逃げてください」「黄金竜が復活したらもう魔法で倒すことはできません。」ペネロペはあきれて言葉が出なかった。「人質やみんなはどうするんですか?」
  • ヴィンターは欠片が奪われる直前に禁断の魔法で未来を覗こうとしたことを話した。彼は自分が時間を巻き戻し繰り返していることを知った。そしてペネロペが何度も殺されていることも・・・
  • 「あなたにこれ以上犠牲を強いたくない・・あなたを殺してきた人たちだ」ペネロペはなぜ彼が逃げろと言ったのか理解した。しかしペネロペは生きていくためではなくこのつまらないゲームをただ終わらせるためだけに動いていた。
  • ヴィンターはイヴォンに欠片を奪われた際に爆発を起こし欠片に僅かな亀裂を入れたことを話した。そして「もし失敗したら」と心配するペネロペに優しく言った「失敗してもまたここで時間を戻すだけです」
  • 「もう時間になりました、お気をつけて」ゲートを出る前にペネロペは聞いた「成功したら侯爵様を助けることができるのでしょうか?」「それはよくわかりません・・でも無理はしないでください」
  • ゲートを出たペネロペは複雑な思いだった。過去ではイヴォンを愛しレイラーを助けることになってしまったヴィンターは、世界が滅亡する直前に自らの罪を悔いて時間を巻き戻した。そして記憶を失ったまま回帰した今、禁止魔法ですべてを知った彼は自ら魔法陣にとらわれた。ペネロペが失敗してもまた時間を戻せるように。
  • ペネロペは公爵邸に戻るために大通りに出て馬車を探したが、イクリスが乗る馬車に捕まってしまいそのまま皇居へ連れ去られた。
  • 鏡の欠片は奪われ、ペネロペは皇居内の部屋に監禁された。ペネロペはカリストに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった。そこにカリストが暖炉の中から助けにやってきた。皇族だけが知る秘密ルートだった。魔法使いがペネロペと別れる際にかけた追跡魔法のおかげで居場所を特定できたと話した。ペネロペは反対するカリストを説得し、二人でイヴォンと人質がいる太陽宮へ向かった。
  • 太陽宮では、エレン侯爵たちがイヴォンに皇帝の首と宝珠を捧げていた。レイラーの力を与えるという言葉に騙され皇帝の首を差し出す愚かな者たちだった。そこにイクリスがペネロペから奪った鏡の欠片を持ってきた。イヴォンが今回選んだのは皇太子ではなくイクリスだった。イクリスはペネロペに危害を加えないという条件でイヴォンに従っていた。
  • イヴォンは前回の記憶を持ったまま時間を遡ってきた。前回はレイラー達を復活させたものの、手あたり次第に人間を殺し力をつけたためイヴォンの地位を脅かすようになった。イヴォンはこれはチャンスだと考えた。「支配するのはレイラー達ではない。この私だけだ。」
  • そこに帝国軍が皇居に侵入して進軍中との連絡が入りイクリスたちが飛び出していった。様子を伺っていたカリストとペネロペは手薄になったのを確認し飛び出した。カリストはあっという間に第2皇子とエレン公爵たちを制圧した。そして宝珠を持って地下に消えたイヴォンを追いかけた。ペネロペは人質になっていたエミリーと子供たちを解放し鏡棒を取り返した。そしてカリストの後に続いたが、なぜか彼はすぐ戻ってきた。「殿下?どうしました?」
  • 「走れ公女!」地面が狂ったように揺れ始めると地下からドラゴンが現れた。「黄金竜の牙で復活したんだな」カリストがため息をついた。二人は間一髪太陽宮から脱出した。「公女といると本当にいろんな体験ができるな」「イヤなんですか?」ペネロペがふくれっ面で言った。「人生がとても面白くなったってことだよ」カリストが涼しい顔で答えた。
  • 外では帝国軍と反乱軍が戦闘中だった。イヴォンが戦場の中を悠々と歩き尖塔に向かっているのが見えた。その時「ご主人様!」二人の前にイクリスが現れた。「あなたが心配で部屋まで走ったのにどうしてそいつといるんですか!」イクリスとカリストの戦いが始まった。「人気者の恋人を持つと大変だ」そしてカリストが叫んだ「気にせず早くレイラーのところに行け!公女」
  • エカルト公爵たちはドラゴンを相手にしていた。ペネロペが魔法を唱えると皇居の庭中に咲いていた花々が恐ろしく育ちドラゴンに巻き付き地面へ縛り付けた。カリストに目をやると依然イクリスと戦闘中だった。カリストに劣らない剣術にも驚いたが、もっと驚いたのはイクリスが使っていた剣が以前プレゼントした魔剣だったことだ。「いい加減にしてくれ」その時、カリストの剣が折れた。イクリスの剣がカリストに振り下ろされる瞬間、ペネロペは迷わず呪文を唱えた。すると三つの鋭い氷の欠片がイクリスを攻撃した。イクリスはかわそうとしたが、欠片の一つが胸に刺さった。
  • 同時に2つの魔法を使ったペネロペは鼻から血を流しドラゴンを縛っていた魔法も解けてしまった。ペネロペはポケットからポーションを取り出し飲むだけで精一杯だった。狂暴になったドラゴンがペネロペを襲おうとした瞬間、見慣れた背中が目の前に立ちはだかった。
  • ドラゴンの爪で胸を貫かれ、血を流しながらもかろうじてドラゴンの口に魔剣を突き刺し防いでいるイクリスの姿だった。「大丈夫ですか、、ご主人様」「どうして、、お前を殺そうとしたのになぜ助けたの?」「あなたは暴力だといったが僕にとっては恋でした」イクリスが血を吐きながら言った「僕が欲しかったのは自由でも爵位でもない・・・あなただったと思います」イクリスはうつろな目でペネロペを見た「愛してる、ペネロペ・・」
  • 口に突き刺した魔剣が折れ、怒り狂ったドラゴンが足を振り回しその衝撃でイクリスは吹き飛ばされた。その瞬間カリストがペネロペを引き寄せた。ペネロペは混乱していた。「男主人公は死なないはずなのに・・・」ペネロペは今になって恐怖を感じた。
  • カリストはペネロペを担いで尖塔に向かって走り出した。「オレが時間稼ぎするからレイラーを倒すんだ!」
  • 「よくここまで来れたな」尖塔を上ったペネロペはイヴォンと対峙した。「これで終わりにしよう」ペネロペは鏡棒で応戦するがイヴォンの魔力に押され気味だった。鏡棒を飛ばされ剣を突きつけられて追い込まれたペネロペは、イヴォンが大事に抱えている青白い光を放つ鏡に微細な裂け目があることに気づき、ヴィンターの言葉を思い出した。「欠片を奪われるときに爆発を起こしました。壊すことはできませんでしたが僅かな亀裂ができました。鏡が完成すると封印を解くために魔力のほとんどを鏡に使い果たすはずです。その状態で鏡を割ることができれば・・・」
  • ペネロペは渾身の力でイヴォンに頭突きを食らわせて、ひるんだ隙に鏡の裂け目にカリストからもらった短剣を突き刺した。するとヒビが入り始め鏡が粉々に砕けた。イヴォンはそのまま窓まで吹き飛ばされて血を吐き出した。「どうしてわかったんだ・・・」さらに剣を突き刺すと体中から血を吹き出しそのまま塔の下へ落下していった。

エピローグ

  • イヴォンが落ちていった塔の下を呆然と眺めていると、目の前を巨大な物体が落下していくのが見えた。大きなドラゴンが下に落ちていた。「カリスト!」ペネロペは叫んで階段を下りて行った。「ダメダメダメ」祈るように外に出ると、地獄のような夜が明け青白い夜明けを迎えていた。
  • 巨大な黄金竜が倒れているのが見えた。「殿下!殿下!」ペネロペは鱗を叩きながら狂ったように叫んだ。「くそ、重いな」羽の下からカリストが出てきた。そしてニヤリと笑いながら言った「大丈夫か、公女」
  • ペネロペは彼の腰に抱きついた。「成功したか?」ペネロペはうなずいた。「よくやったな」気のせいかカリストの顔は青白かった。「これをどうぞ」カリストから渡されたのは『黄金竜の爪』だった。「これを探してたんだろう?」
  • その時カリストはうめき声とともに崩れ落ちた。「殿下!」彼の腰から手を離すとその手は血まみれだった。背中は竜の爪でえぐられどくどくと血が流れていた。「私が選んだ主人公だから死なない」ペネロペは気が狂ったように呟いた。助けを呼ぼうとしてもドラゴンの体に隠れ何も見えなかった。「殿下、いま人を呼んだ来るからお待ちください」
  • 「もう行く時間だろ?家に帰りたがっていたじゃないか」唐突な彼の言葉でしばらく時間が止まったようだった。その瞬間目の前が明るくなった。<メインクエストハードモードヒドゥンルートー【本当の悪役は誰?】クエスト成功!報酬として『隠れたエンディング』と『黄金の牙』を獲得しました。報酬を使用して『隠れたエンディング』を確認しますか?>ペネロペは震える手でOKボタンを押した。
  • <ついにエンディングを迎えたあなたは望みを叶える資格が十分あります。報酬を持ってここを出ますか?(ただしここを離れても『補償』は消えません>ペネロペはついに迎えたエンディングの前で抑えきれない涙を流した。どうしてよりによって今、、、
  • 「殿下」「泣くな・・」カリストはゆっくりペネロペの頬を撫でた。「帰ったらここのことはすべて忘れるんだ」暖かい眼差しに胸が締め付けられた。「オレはおまえがどこに行っても後から追いかけていくよ」「だから・・・」カリストはガタガタと震え口元から血が流れ出た。「さあ早く!」
  • 「この前は行くなって言ったじゃないですか!どうして捕まえないんですか!」ペネロペは泣きじゃくりながら叫んだ。今にも死にそうなカリストを見て怖かった。しかしカリストはかすかに笑って言った「最初に愛した人が負けるんだよ、愛してるペネロペ」「君がどこにいてもうんざりするほど追いかけていくから・・・」
  • <『報酬を持ってここを出ますか?』(ただしここを離れても『補償』は消えません>戻っても彼を忘れて生きていけるだろうか。初めて彼に出会ったときは逃げ出したいほど絶望的だった。しかしこんな地獄のような世界でも私に向けられた愛情や幸せが甘すぎてもう手放せなかった。「もう幸せになってもいいよね」ペネロペはシステムを眺めながら泣いた。
  • 「殿下!いいえ、カリスト・レグレス!」「私もあなたを愛している。だから・・・!愛し合うもの同士仲良くしてみなさい」ペネロペはゲーム報酬『黄金竜の牙』をカリストの胸に振り下ろした。そして選択した。<ゲーム終了します>

  • 悪役と黄金竜が襲った皇居はまるで廃墟だった。イヴォンの遺体は竜の吐き出した火に焼かれて発見された。鏡が壊れたためレイラー達の魂も消滅した。ついに平和が訪れた。反乱軍と第2皇子派の残党を鎮圧し皇居を再建するため連日騒がしかった。その中で皇太子宮だけは静かにひっそりしていた。エカルト家は皇居への支援を惜しまなかった。混乱の中イクリスの遺体はついに見つからなかった。
  • 皇太子は長い眠りについていた。ペネロペはベッドわきに座り青白い顔を眺めた。「私が決断するのが遅かったから・・・」そんなことを考えると息が詰まった。そしてカリストの鼻の下に手を当てた瞬間、彼が目を覚ました。
  • 「まだ夢を見ているのか?」ペネロペを抱き寄せ髪に顔をうずめて何度も深呼吸をした。そして独り言のように呟いた。「目覚める前にしっかり準備をしていたのに」「何を?」「おまえがいない地獄を迎えること」ペネロペは胸がドキドキした。
  • 「なぜ帰らなかったんだ?」わかりきったことを聞くカリストにちょっと意地悪をしたくなった。「まあお金がもったいなかったからです」「お金??」「殿下が下さったダイヤモンド鉱山のおかげで大金持ちになったんですよ。もったいないじゃないですか」あきれたように皇太子が失笑した。「ありがとう残ってくれて・・」頬に暖かなぬくもりを感じたがカリストの表情はすぐれなかった。「俺のせいであきらめさせたな・・」
  • ペネロペはカリストの頬に手を当てはっきりと言った。「あきらめたのではなく選択したんです。ここにきて金遣いが激しくなったから戻っても手に負えないと思って。私は計算高くて俗物的なんです。」そして付け加えた。「まあ帰っても殿下がいつ来てくださるか分からないし・・・」カリストの表情が明るくなった。
  • 「君がどれだけお金を使っても構わないよ。国庫の鍵を渡そう」ペネロペは彼のそばで横になった。するとそっと腰を抱きしめる温もりを感じた「愛してる、ペネロペ」。背中から聞こえる安穏なささやきを聞きながらペネロペは目を閉じた。
  • ついに訪れた休息だった。<完>
wami
・・・イクリスかわいそう(涙)
wami
本編はあっさり終わってしまった感じですが、このあと外伝続きます~リクエストありましたらまとめていこうと思います!
wami
簡単ですが外伝の内容もまとめました
原作小説|悪役のエンディングは死のみ|外伝あらすじ

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