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原作小説|実は私が本物だった|あらすじ・ネタバレ

2021/06/08

実は私が本物だった

wami
副管理人のWamiです。今回はピッコマ連載中の韓国マンガ「実は私が本物だった」の気になる結末や原作小説の情報、英語で読めるサイトなどの紹介です。

原作タイトル(韓国):사실은 내가 진짜였다

英語タイトル:Actually, I was the Real One

作品紹介

父親に愛されるために徹底して自分を磨き上げた「キイラ」。だがある日、自分が実の娘だと主張する「コゼット」が現れ、キイラはみんなを騙した罪に問われて処刑されることに。しかし処刑直前にコゼットは「実はあなたが本物だった」とキイラにささやくのだった… 真実を知ったキイラは苦しみながら処刑されたのだが、次の瞬間…なぜか過去に回帰してしまった! 「誰が実の娘かなんて関係ない!せっかく与えられた第2の人生…復讐もいいけど、これからは自分のために自由に生きてやる!!」友達をつくるのも何もかもが初めてのキイラの成長ラブストーリー! (Piccomaより引用)

原作小説は、本編177話・外伝6話で完結しています。書籍は全5巻。

カカオページ(小説)

https://page.kakao.com/home?seriesId=52496367

カカオページ(漫画)

https://page.kakao.com/home?seriesId=55721630

 

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結末やネタバレなどの情報

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原作小説を読みましたのでご紹介

コゼットの正体

コゼットの正体はラギバッハという名の魔族。魔族を束ねる13人の大悪魔のうちの一人。子供が産めない体と濡れ衣を着せられ追い出されたルードヴィヒの前妻ロエナは、エディンバラ公爵(キイラの母方の祖父)に命を狙われ逃亡する羽目になった。実は妊娠していて、逃亡中に森の奥で産気づいてしまい出産、しかし生まれた娘はすでに死んでいた。
ロエナは絶望と怒りのため黒魔術を使って魔族を召喚し、自分の魂と引き換えにパルビス家とエディンバラ公爵家への復讐を願った。契約を交わしたラギバッハは、死んで生まれてきたコゼットの身体を借りてロエナの復讐を果たすが、真の目的はベアトリーチェの精霊石を破壊して結界を破り人間界を征服することだった。

キイラの死後の世界

コゼットの陰謀でキイラが処刑された後、キイラの大伯母で精霊士のジョアンナが何者かに殺されベアトリーチェの精霊石も破壊された。そしてコゼットも行方不明になる。ベアトリーチェの精霊石破壊により結界が破られ、魔族たちが人間界に侵入し人類は滅亡の危機を迎える。魔族の先頭に立つコゼットの姿に人々は驚愕した。高笑いするコゼットから真実を聞かされたルードヴィヒは後悔と絶望の中戦意喪失。しかし一人の悪魔が現れルードヴィヒに契約を持ち掛けた。
神に選ばれた一族パルビス家の当主として魔族との契約を躊躇うルードヴィヒだったが、キイラへの贖罪と彼女が生き返ることを願って契約を決意。自分の魂を対価に時間を巻き戻した。

キイラの回帰

ルードヴィヒに契約を持ち掛けたのはエレズ・ショア。彼は人間界では魔塔に属する魔法使いだが、実はエレズの身体を借りている大悪魔で時空間を操る能力を持つ。人間との戦争には反対でラギバッハとは対立していた。人類の滅亡を望まない彼はルードヴィヒの魂を対価に時間を巻き戻した。この魔法は術者本人の記憶を保存することができず、記憶を持って回帰できるのは術者以外の一人だけとされていた。ルードヴィヒは、自分ではなくキイラ自身に記憶を持たせる選択をした。それは自分にはもう娘を愛する資格がないと考えたからだった。キイラ回帰後に自分が殺されても仕方がないと思っていた。
ショア家のパーティーでキイラを見かけたエレズは、彼女に回帰魔法の痕跡を見つけ興味を持つが、彼女が自分の契約者でないと知りキイラと共に回帰の理由を探ることになった。

そしてキイラ回帰後・・・

コゼット登場の2か月前に回帰したキイラ。前世のように父親の愛にこだわることはやめ、自分のやりたいように生きていくことを決意。自分が変わることで、弟のジークや屋敷の者たち、そして騎士団との関係も改善していった。
一方、父親ルードヴィヒは突然の娘の変化に戸惑いつつ回帰魔法の影響で前世の悪夢を断片的に見るようになった。

前世同様、ジーク13回目の誕生日パーティーでロエナの兄アイザック・バインベルクがコゼットを伴って現れた。しかし、キイラは前回とは違ってコゼットに警戒感を見せるルードヴィヒの態度に違和感を感じる。ルードヴィヒはコゼットに言いようのない不快感を感じていた。

キイラを陥れようと色々と画策するコゼットだったが、キイラの機転で逆に追い詰められていき、ついにパルビス大公家から追放されてしまう。

コゼットの正体が魔族ではないかと考えるようになったキイラはエレズに自分の考えを話した。しかしエレズからコゼット同様自分も魔族であることを聞かされ衝撃を受けることに。魔族間の対立構図を知ったキイラは、エレズと共に一度魔界に行くことを決心した。

魔界では人間との戦争は禁止されていた。それを破ればコゼットを魔界で裁判にかけることが可能だった。魔界でエレズと共に戦争反対派の魔族たちに会ったキイラは、コゼットが人間との戦争を企てている証拠を掴む約束をして人間界に戻った。

アイザックが起こした不祥事を受け、コゼットは皇居で幽閉されていた。最後の手段としてコゼットはジョアンナに会ってベアトリーチェの精霊石の在りかを聞き出す計画を立てた。首尾よくジョアンナと面会したコゼットは、彼女をナイフで脅して精霊石の場所まで案内させた。そして精霊石を見つけたコゼットはそれを破壊し、同時にジョアンナを刺して殺害しようとした。
しかし、それはキイラの罠だった。控えていた神官がすぐさまジョアンナを治療、コゼットはキイラの剣によって絶命した。そしてコゼットの身体を離れたラギバッハは魔界で待ち構えていた大悪魔たちに捕らえられた。

騒動の後、一人旅に出たキイラについに精霊士の能力が発現する。そして旅の途中にルードヴィヒから届いた手紙を読んで固まってしまうキイラ、ルードヴィヒは回帰前の記憶を取り戻していた。謝罪とともに帰宅を促す内容だったが、キイラはどうしても回帰前の事を許すことはできず家には帰らないまま旅を続けた。キイラはエレズとの賭けを思い出していた。

エレズとの賭け
魔族の特徴として「賭け事を好む」傾向があった。エレズはキイラとよく賭けをした。狩猟大会の時、ルードヴィヒに回帰前の記憶があるでは?と考えたキイラは、エレズにそのことを尋ねたが「契約の内容にないからあり得ない」と一蹴。そのことを賭けることとなった。

秋の収穫祭で精霊士のお披露目のため数年ぶりに屋敷に戻ってきたキイラ、やはり父親との関係はギクシャクしていた。収穫祭は大成功を収めキイラは人々の喝采を浴びた。
キイラは賭けの決着をつけるため魔塔にいるエレズのもとを訪れた。負けを認めないエレズに証拠の手紙を見せるキイラ、エレズは黙り込んでしまった。キイラは魔塔に来るまでの間ずっと悩んでいた。父親と魔族の契約に関することだった。賭けに勝った対価としてエレズに契約の破棄を願うつもりだったが、決心できずずっと悩んでいた。回帰前に受けた仕打ちを思うとどうしても父を許すことができなかった。

契約の代償とは
魔族と契約した場合、その魂は生まれ変わることができず永遠に苦しむ運命となる。ロエナの魂はコゼットが復讐に失敗したため契約が破棄され解放された。しかしルードヴィヒの魂は契約が履行されたため、エレズが契約破棄に同意しない限り解放されることはなかった。

結局キイラはその場では決めることができなかったが、エレズから「契約破棄は可能だ」との確約を得て気分は大分軽くなっていた。それでも帰りの馬車の中でひたすら悩み続けた。
2か月後、屋敷に戻ったキイラは既に決心していた。「お姉さんの決心を尊重する」事情を知らなくてもいつも自分を応援してくれるジークの言葉に勇気づけられた。
そしてホールで父親とばったり出会ったキイラ、二人の間には沈黙と微妙な雰囲気が流れて・・・

先に口を開いたのはルードヴィヒだった。
「旅行は楽しかったか?」「はい、とても」
「長くなるかと思ったけど帰ってきてよかった・・」
「暖かくなるまで当分ここにいるつもりです」
するとルードヴィヒの目が大きくなった。キイラは深呼吸をすると続けた。

「ただいま」

(完結)

 

wami
読後レビュー~

突然現れた肉親が実は人間ではなくて・・・という設定で思い出すのは「悪役のエンディングは死のみ」ですね。ペネロペは古代魔法の血を受け継いだ世界を救うヒロインですが、この話の場合、キイラ自身には何も落ち度がないものの祖父であるエディンバラ侯爵が色々とやらかしたのが原因の一つとなっています。そのせいかバインベルク側が完全に悪だとはいえず「ざまぁ」も今一つスッキリしない感じです。
そしてもう一人の元凶ルードヴィヒ。キイラは最後まで父親を許すことはなく関係は微妙なまま物語は終わります。キイラの願いで魂だけは永遠の苦しみから解放されそうですが、少なくとも生きている間は苦しみ続けることになりそうです。

ピッコマではなぜか恋愛タグがついていますがロマンスはゼロです。最初のダメ男以外は何もありません。回帰したヒロインの成長物語といった感じですね。(漫画版では恋愛要素追加するのかもしれませんが・・・)

色々とスッキリしないうえにロマンスもないせいか小説レビューの評価は低めですが、個人的には納得のエンディングでした。

ストーリー
ロマンス
おすすめ度

外伝

外伝があるようですが、電子書籍版にはまだ追加されていないようです。もし追加されたらまたレビューします!


 

結末やネタバレはコチラで情報交換されています(英語)

https://forum.novelupdates.com/threads/actually-i-was-the-real-one-사실은-내가-진짜였다.113065/

韓国のWiki情報です

https://namu.wiki/w/사실은%20내가%20진짜였다

漫画アップデート

https://www.mangaupdates.com/series.html?id=172423

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https://ridibooks.com/books/3170013678

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単行本発売情報

2022年2月 第1巻が発売となりました。

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