原作小説｜悪女は砂時計をひっくり返す｜外伝あらすじ１

外伝１．新しい未来は愛する人と

アリアとアースの結婚準備から盛大な結婚式までのストーリーです。この話で初めてアースの父である皇帝が出てきます。皇帝は近くアースに皇位を譲ろうと考えています。

外伝２．嫉妬

結婚式の後、二人はいつもの森の中の別荘に消えて3日間二人だけの時間を過ごします。
しかし、忙しい二人はその後は中々会う時間を作れません。アースはアリアと会う婦人たちにも嫉妬してレインに偵察するよう指示しますが、いつもアースにこき使われているレインはちょっとしたイタズラを仕掛けます。

外伝３．悪女は永遠に悪女に

アリアは慈愛に満ちた皇太子妃として皆から慕われていました。そして皇太子妃の侍女として皇城に来たジェシーとアニー。二人は平民出身のため、城の侍女たちや出入りする貴族の婦人たちから蔭で悪口や嫌がらせを受けます。皇太子妃になっても何も変わらない貴族たち。それを知ったアリアは、悪女の本領を発揮します。

特別外伝１．初めての出会いは急に、そして思ったより昔へ

10歳のアースは、貴族派が仕向けた暗殺者の手から逃れて貧民街にやってきました。そこでイジメられていたアリアを助けます。アースはアリアを気に入り二人はしばらく一緒に過ごします。ドレスをプレゼントしますが、アリアはピンク色の奇怪なドレスを選びました。これにはアースも苦笑します。
アリアは露店でネックレスを見つけ目を輝かせます。アースはもっと高価なものを買ってあげたかったが、お金がありませんでした。アリアは「アースの目と同じ色の青がいい」と言いました。アースは今度青い装身具をプレゼントすることを約束します。

しかし、プレデリック公爵が送った暗殺者がアースを襲いました。アースは重傷を負いますが、アリアが立ちはだかります。二人とも殺されてしまう瞬間、アースの高速移動の能力が発現し、アリアの家の近くまで瞬間移動しました。「絶対に人に話すな、このことは忘れろ。生きたいならそうするんだ。」アースは冷たく言い放ち、目の前から消えました。アリアは混乱し倒れます。

数時間後、アリアは戻ってきたカリン（母親）に発見されました。アースはクロア王国のローハンのもとに逃げ込みました。

・・・・

夜中に飛び起きたアース。隣ではアリアが眠っています。「どうして忘れていたんだろう、、、」アースは過去にアリアと出会っていたことを思い出しました。アースの能力はアリアを助けたい一心から発現したものでした。アースはアリアの髪を撫でます。するとアリアも目を覚ましました。
「君と初めて会った時の夢を見た」とアース。アリアは不思議に思います。「そういえばまだピンク色のドレスが好きですか？」それを聞いたアリアは驚きます。以前、クローゼットごと燃やしたのでアースが知るはずありません。「まだ知らない秘密があるんですか？」アースは「時が来ればきっと思い出しますよ」と話しました。

突然アースは「プレゼントを思い出しました」と言ってアリアが引き留める間もなく部屋を出て行ってしました。アリアは一人にされて不機嫌になります。

数日後、アリアのもとにネックレスやイヤリング、指輪などがセットになった装飾品が届きました。アースの瞳の色と同じ貴重な宝石で作られたものでした。
あまりにも美しかったので、夜中に突然出ていったアースを何日も責めていたアリアの心をとろとろに溶かしました。