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原作小説|私を捨ててください|あらすじ・結末

2021/08/11

私を捨ててください

副管理人のWamiです。今回はピッコマ連載中の韓国発Webtoon「私を捨ててください」の原作小説 あらすじをまとめました。

原作タイトル(韓国):나를 버려주세요

英語タイトル:Please Throw Me Away , Just Leave Me Be

作品紹介

不治の病に侵されこの世を去った、公爵家の娘「カレナ・ビフタ」。 路地裏の孤児だったアデルは公爵に拾われ、娘の代役となった。 そして呪われていると噂される大公と、政略結婚をするために家を出た日… 私は公爵の手によって殺されたはずだった。 …なのに、目を開けたら三年前に戻ってる…!? 運命を変えようとする「アデル」の挑戦が始まる! (Piccomaより引用)

【ピッコマ】私を捨ててください【ネタバレ】

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原作小説あらすじのまとめ

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※詳細はコチラ(閲覧注意!)
wami
原作小説をやっと読むことができたので簡単にまとめました。漫画版とは少し展開が異なるようです。

石碑の内容

英雄フッセンライトが残した石碑は合計で12個。彼は、回想録を通してバエルの毒の正体や親友アルバ・ベスティアとの決別、妻子との別れ、バエルの対抗するための神剣などについて刻んだ。

<第1の石碑>

妖精の津液を使って夜にだけ読むことができる文字で、この森に封印されていた「何か」を好奇心から解き放ってしまったこと、そしてそれらの記録を石碑に刻んでいったことが書かれてあった。

<第2の石碑>

これらの石碑に記録したのが、古代の英雄フッセンライトであることが判明。アデルは解読したお礼に妖精から祝福を受け、人外のモノが見えるようになる。さらにアデルの能力が治癒力であり、石碑の加護を受けていることを知らされた。

<第3の石碑>

クァルンの邪魔が入るが無事に石碑にたどり着く。そこには帝国建国前の古代王国時代のことが刻まれていた。

英雄であることに嫌気がさして森に逃れた私は、親友だった神官アルバ・ベスティアが首都で流行していた病気を神聖力で治しているという噂を耳にして彼のもとを訪ねた。その時すでに大神官となっていたアルバは「神の力を手に入れたから世界を征服しよう」と語り誘ってきた。私は断り、人が変わってしまった親友に失望し森に引きこもった。

<第4の石碑>

妖精セイレンと出会う

このフルヘイムの森はバエルという悪魔を封印していた場所だったが、私が好奇心からそれを解いてしまった。アルバは、このバエルの能力を使って王国を破滅させて自分が王座に就いたのではないか。そして私が彼に贈った「神剣」こそがバエルを倒す唯一の武器で、それを取り戻す必要がある・・・

そして石碑の最後には次のように書かれていた。

私にはバエルの毒が通じなかった。そして愛する女性もその病気に苦しんでいた・・・

アデルは石碑の加護のおかげで益々治癒力が強くなっていった。セイレンは、2人が肉体関係を結べばカロット病を治すことができると話した。

<第5の石碑>

ヘクシオンはセイレンからアデルがフッセンライトの血を引く者であることを知らされる。

私は神剣を取り戻すために再びアルバのもとに訪れることにした。皇城に忍び込んでアルバを説得したが、すでにバエルに憑依されていたため仕方なく神剣を彼の胸に突き立てた。親友を失い絶望のうちに森に戻るが、彼は死んでいなかった。そしてその日、カロット病に苦しむ一人の女性に出会った。

セイレンはアデルに、フッセンライトがカロット病の女性と関係を持ったことで女性が完治したことを話した。「彼を救いたければ肉体関係を持てばいい」アデルはすでにヘクシオンと一度関係を持っていたが、恥ずかしくて顔を真っ赤にするだけだった。

<第6の石碑>

ヘクシオンは皇帝を倒す計画を立てていたが、それには協力者が必要だったためアデルは幼馴染のジンに協力を求めた。ジンはアデルと婚約したヘクシオンと反目しながらもアデルのために依頼を受けた。そして第6の石碑解読に同行する。
石碑に向かうとオオカミの姿をした妖精フォンが現れた。そこはバエルが封印されていた場所で、フォンが番人だったがフッセンライトとの勝負で敗北したため彼の出入りを許してしまった。

私は好奇心から封印された木を切り倒してしまった。ここは後悔と絶望が込められた場所だった。いまさらどうしようもなかったが何度も訪れて自責の念に駆られた。アルバを刺したとき、その目に裏切りと絶望、そして共に活躍したときの幸せな思い出が宿っているのを見て深く絶望した。そしてその日、カロット病と闘う彼女と出会う。病気を患いながらも幼い弟のために必死に生きようとしていたが、弟が病で亡くなると急に病状が悪化した。彼女を愛していた私は彼女と肉体関係を持った。すると驚くことに彼女は回復した。私は自分の血や体液にバエルの毒を浄化する能力があること、側にいるだけでも効果を発揮することに気が付いた。

アデルは自分も同じような能力を持っていることを疑問に感じていた。そして石碑の最後の分を読んだアデルは目を輝かせた。

神剣を持ち出すことができたのだけは良かった。その位置は10番目の石碑が教えてくれるだろう。

<第7の石碑>

フォンが開いた道を通って7番目の石碑に着くが、そこはドラゴンが守っていた。

この7番目の石碑は6番目の石碑から数年経ってから手を付けた。彼女は私と関係を持つことでカロット病が完治した。完全にバエルの毒を浄化することができた。私は現実から目を逸らし引きこもっていたが、彼女のために数年ぶりに人間界に行くとそこではすでに自分は英雄ではなく皇帝を殺そうとした反逆者として追われる身となっていた。森へ戻ろうとしたが、アルバが危篤であるというニュースを耳にし皇城へ向かうことにした。生死の境を彷徨う昔の親友を無視することができなかった。

<第8の石碑>

8番目の石碑の入り口は7番目の石碑にあった。ヘクシオンが剣で石碑を斬るとドラゴンは消え、氷に覆われた洞窟に移動した。そこにはヒョウの姿をした森の主であるバンがいた。8番目の石碑は凍った湖の下にあった。ヒョウに促されてアデルが解読のために凍った湖の中央へ向かうと、突然氷が消えてアデルは凍った湖の下に閉じ込められてしまった。息ができないと思ったアデルはもがき苦しむが、我慢できずに息を吸い込むと実際は水の中でも呼吸が可能で水に触れることもなく寒くもなかった。
ジンとヘクシオンは、バンに斬りかかろうとしたがアデルの様子を見て剣を止めた。アデルはヘクシオン達に合図して石碑の解読を始めた。
ヘクシオンは、アデルが閉じ込められた際に恐怖と絶望でバエルの毒が広がり半身を侵食されてしまった。理性を失い、アデルを危険な目に合わせたバンを本気で殺すつもりで攻撃を始めた。
美しかった洞窟はヘクシオンに破壊され無残にもボロボロとなってしまい、バンはアデルの安全を約束してなんとか収めた。
解読を終えて戻ってきたアデルは、ヘクシオンの様子を見て驚愕した。バンはアデルたちを追い出し、一行は疲れもあってひとまず戻ることとなった。ジンは、アデルに異常なまでに執着するヘクシオンとそれを全て受け入れて彼を愛するアデルの姿を見て言葉を失う。
屋敷に戻ったアデルは解読したメモを読み返した。

アルバ・ベスティアには息子が生まれ、バエルはその体に憑依していた。目を覚ましたアルバはこれまでの事を後悔し謝罪、静かに息を引き取った。バエルは私を捕らえることはできず、帝国を抜け出して森に向かった。

石碑には神剣とバエルを消滅させる方法が書かれていた。

神剣は善良な人間が使うと手に負えず食われてしまう。バエルを消滅させるには宿主を殺す必要があるので善良なだけの人間には扱うことができない。バエルは王冠を媒介して宿主に寄生するようだ。王冠を壊し宿主を殺さなければならない。

ヘクシオンの部屋を訪れたアデルは彼の身体を見て愕然とした。カロット病は半身を蝕んでいた。二人は一夜を共にした。
翌朝にはヘクシオンの状態は回復した。依然として肘から下は石化したままだったが・・・

<第9の石碑>

8番目の石碑に書かれていた場所で待っていると少年の姿となったバンが現れ二人を石碑に案内した。バンは、バエルの血を引くヘクシオンとフッセンライトの血を引くアデルに複雑な思いを持っていた。
9番目の石碑はドワーフの村にあった。アデルは解読を始めた。

私はこの石碑を書きながら何度も時間を戻してバエルのいない世界に戻したいと考えていた。しかしもう後戻りすることはできない。彼女が妊娠したのだ。私は子供のため9つの石碑に自分の力を分けることにした。いつか自分の子供たちが石碑を訪れた時のために・・・わが子に祝福がありますように

アデルは自分がフッセンライトの子孫である事実を確信することになった。ドワーフはアデルに腕輪と小さな短剣、ヘクシオンに重剣と長剣を渡して次の道へ案内した。

<第10の石碑>

10番目の石碑はエルフの村だったが、すでにエルフたちは絶滅していた。アデルは解読を始めた。冒頭にはこのエルフたちの村の美しさが書かれていたが、実際は荒涼とした野原だった。

私には子供が生まれ、その子も3歳になった。妻は人間世界を懐かしんで戻りたがっていた。私はどうしたらいいのかよくわからない。もうこれ以上話すことはない。君たちが知りたいことは次の石碑で分かるはずだ。

しかし石碑には続きが書かれていた。アデルは簡単に口を開くことができなかった。

彼女は去っていった。子供を連れて人間界に戻っていった。行くなと引き止めたが、狂ってしまいそうだと泣く彼女に何も言えなかったよ。
気が付いたらまた一人になっていた。友人を失い、家族を失い、一体何が残ったのか・・・私は、森の石碑にほとんどの力を注ぎこんだ。だからこの森を離れて暮らすことはもうできない。

村を離れようとするとバンが現れ、11番目の石碑へ続く道に案内した。そして別れ際にアデルの額に口づけをした。「君に祝福がありますように」

<第11の石碑>

11番の石碑を守るのは、樹齢何百年も超えた古木と同化した賢者の老人だった。11番目の石碑を読むためには、木の根元に刺さった神剣を抜いて石碑に刺す必要があった。そして神剣を抜くことができるのはフッセンライトの血を引く者だけだった。
アデルは簡単に剣を抜くことができた。アデルは神剣をヘクシオンに渡したが、彼は持つことができなかった。
「フッセンライトの血を引く者以外が扱う場合は剣の認定を受けなければならない。」老人が静かに言った。
ヘクシオンが神剣と格闘する間、アデルは老人と話をした。老人はアデルが回帰していることを知っていた。
「本当はこの石碑が最後のはずだった。12番目の石碑は彼が死ぬ前に書いたもので後悔と未練が込められている。彼は時間を戻したいと願っていた。人間を超越した能力を持つフッセンライトとあなたの願いが共鳴しあった結果だろう。回帰したあなたがすべきことは幸せになることだ。それはフッセンライトが一番願っていたものだから。」
神剣を手懐けたヘクシオンが石碑に刺すと文字が現れた。アデルは解読を始めた。

1年に一回、彼女の顔を見に人間界に行くだけでかなり衰弱してしまった。それでも彼女を見に行くのがやめられない自分が滑稽だ。
神剣は自我があり、死にかけている人を生かすこともできる。私は助けたい人がいなかったから一度も使わなかったが・・・

そして最後に小さな字でメモが残されていた。

ここにやってきたのがニック・・君だったらいいな。息子よ、石碑の力を全て君にあげよう。君にいつも幸せがあるように。

 

wami
聖剣を手に入れたヘクシオン達は皇帝を倒す計画を実行します。
  • ジンの情報ギルドを使って、皇室の嘘と蛮行を流布し不満を持つ者たちを扇動した。また、ヘクシオンは秘密裏に皇室へ不満を持つ貴族たちを首都に集め始めていた。
  • ヘクシオンは、皇室の圧力で力を失っていた考古学者協会を使ってアデルが解読した石碑の内容を公表しようとした。
  • 首都では次第に民衆たちの皇室に対する不満が大きくなっていった。皇室側は民衆への締め付けを厳しくした。
  • 皇帝に憑依していたバエルは、神剣の封印が解けたことに気づきついに動き出した。そして首都にカロット病を広めた。
  • ヘクシオンは神剣を手に入れたおかげでその左手は元に戻っていた。しかし彼は落ち込んだ。「アデルに治して欲しかったです。」
  • 扇動のおかげで首都では民衆たちによるデモが散発していた。ヘクシオンは神剣を使ってカロット病の患者を治療し、皇室と神殿の権威を失墜させた。
  • ヘクシオン達はアリア令嬢の麻薬事件を利用して民衆たちに絶大な支持を受けていたアリア子爵の協力を得ていた。民衆たちから怪物と恐れられていたヘクシオンだったが、子爵の支持もあって次第に民衆の心を掴んでいった。
  • ついに首都で暴動が起き、暴徒たちが皇城に押し寄せた。王冠をかぶりバエルの黒い霧に包まれた皇帝が民衆の前に現れ次々と人々を石化していった。「神に逆らう者は死ぬのが当たり前だ。」
  • ヘクシオンと皇帝が対峙した。神剣とバエルが作り出した黒い剣がぶつかり合った。
  • ヘクシオンの剣が皇帝を貫く瞬間、バエルは剣を投げた。皇帝は口から血を流し心臓から黒いものが流れ出た。
  • バエルが投げた黒い剣は、遠くで人々を治療していたアデルの心臓へ突き刺さった。ヘクシオンの名前を呼ぼうとした彼女の口から血が吐き出された。
  • 彼女のもとに駆け寄り抱きしめたヘクシオンの周りに黒い影がうねり始めた。バエルの剣でアデルの身体は半分以上黒く染まっていった。そしてアデルは一言も発することができないままやがて目を閉じた。
  • ヘクシオンはバエルの剣を抜き、神剣をアデルの胸に刺した。そして冷たくなった唇に軽く口づけをした。
  • ヘクシオンはバエルの後を追い皇城へ向かった。正気を失ったその姿は皇帝の姿と同じだった。
  • バエルは皇太子カラッドの身体に乗り移っていた。ヘクシオンは自ら作り出した黒い剣でバエルを串刺しにして消滅させた。狂気に満ちたヘクシオンは皇太子の死体に何度も剣を突き立てた。
  • 「アデル・・・」思い出したように彼女のもとに向かった。目は赤く光り周りには黒い霧がうねっていた。
  • アデルを見守っていたジンは、ヘクシオンの変わり果てた姿に驚き阻止しようとした。しかしヘクシオンはジンを押しのけ倒れているアデルを抱きしめ首筋に顔をうずめた。「ヘクシオン・・仕事は終わりましたか?」アデルが口づけをするとヘクシオンの瞳から赤みが抜けて真っ黒な霧が次第に消えていった。「また会えてよかった、ヘクシオン」

  • 帝国は喜びで沸き返った。ヘクシオンは皇帝になるための準備をすすめ、アデルはビフタ家の身分を捨てた。帝国は次第に安定を取り戻した。
  • アデルは家を借りて一人だけの自由な時間を過ごした。
  • ヘクシオンはアデルにプロポーズした。「12番目の石碑を見た後に答えてもいいですか・・・」ヘクシオンはアデルの首筋にキスをして言った「いつでも待っています。」

<第12の石碑>

賢者に教わった場所に向かった。そこは日当たりが良く花畑が広がっていた。そして「アリア・リンデル」と書かれただけの小さな石碑が立っていてその隣には小さな手紙が置かれていた。そばには剣を抱いた白骨がうなだれていた。

ここまで来た者たちよ。君たちが私の最後を見る唯一の人になるだろう。
息子が旅立ってすぐにアリアは死んだよ。彼女が死ぬ前にここで一晩過ごしたんだ。泣きながら「愛してる」と告白したら彼女はただ笑って一言言ったんだ。「私には英雄ではなくただフッセンライトという人が必要だった」と。
一つだけお願いがある。彼女のそばに私のお墓を作ってくれないか。そしてつまらない約束をして私を待ってくれた親友たちに申し訳ないと伝えてくれ。

アデルは墓を作ることを約束した。そしてヘクシオンのプロポーズを受け入れた。


  • 新皇帝の戴冠式は結婚式と同時に行われた。
  • ビフタ公爵家は、財産没収のうえ平民に降格されて帝国を追放処分となり一家は離散した。すでに離婚していた前公爵夫人だけは帝国に残ることを認められた。
  • 公爵家がなくなったため、アリア子爵家が公爵家となった。ジンには約束の金とともに爵位が与えられた。ジンは何度も拒否したが、ヘクシオンは取り合わなかった。
  • ヘクシオンは徹底的な改革を進め、多くの貴族たちが姿を消すことになった。
  • アデルは考古学者協会の共同協会長としてヘクシオンと共にした石碑の旅を本にまとめ出版した。また、英雄フッセンライトの一代記をまとめた本も出版し、それぞれベストセラーとなった。
  • 皇后となったアデルは古代文明の調査のため城を長い期間離れることもあった。そのたびに皇帝はジン・レクター伯爵とアリア公爵にしばらく政務を任せて彼女に付いて行った。

<エピローグ>

即位式の一か月前、アデルとヘクシオンはアリア・リンデルとフッセンライトの墓の前に座り静かに過ごした。ヘクシオンは国を救った英雄として評判が高かった。同様にアデルの話も人々に伝わっていった。

神剣は神殿の中央に収まり自らを封印した。何人かが剣を選ぼうと挑戦したが無駄だった。剣を抜くことができるのはアデルとヘクシオンだけだった。

アデルは皇后になるための準備と本の執筆に追われ、ヘクシオンは後処理や神殿の改革などで忙しく二人きりで過ごすのは久しぶりだった。

ヘクシオンは復讐を終えた日に見た夢の事を話した。

「バエルに体の半分以上を侵食され死ぬ寸前だった私は、あなたに全てをあげようとしていました。夢の中では随分前からあなたの事を知っているようでした。しかしあなたが馬車で私のもとに向かう途中で誰かに襲われて・・・私は動かない足で馬に乗って助けに走りましたが、結局アデルの名前を呼んだだけで目が覚めてしまいました。」

アデルは目を大きく見開いてただヘクシオンをぼんやり見つめるだけだった。全ての始まり・・・死ぬ直前に聞こえた自分を呼ぶ声の主がいつも気になっていたが、もしその夢が本当なら助けに駆け付けた人はヘクシオンということになる。その時も今も彼とつながっていたという事実がただただ嬉しかった。

実はその夢には続きがあった。ヘクシオンは彼女を襲撃した者たちを皆殺しにし、冷たくなった彼女を抱え号泣した。守ることができなかった苦しさで泣き叫んだ。まるで実際に経験したように心が痛んだ。しかし、そんな話はあえてしたくなかった。今は傍にいてアデルを守り抜いたから。

「勝手に私の森に入ってきて何をしているんだ?」二人の前にバンが現れた。無色透明な氷の花を二つの石碑の前に置いた。「人間たちは死者を訪ねるときには花を持ってくるんだろう?」そして石碑の前に腰を下ろした。
「馬鹿なやつだ。結局一緒になるじゃないか。何のためにあれほど迷い悩んだのか、、」

「君たちもあまりここには来るな」「アデルが好きなのでそれは無理なお願いです。」ヘクシオンの答えにバンは目を細めてため息をついた。
「それならたびたびあちこちを訪問してくれ。」「いいですよ。」アデルが答えた。フッセンライトを待っていた者たちに、ここに彼の墓があることを知らせたかった。いつでも来れるように。

「ここは素敵な場所です。」「あなたとならどこも素敵なところです。」

二人は手を取り合ってフルヘイムの森を後にした。降り注ぐ日差しが二人の行く道を照らした。
(完結)

wami
漫画版ではフッセンライトが女性の設定になっていますね。もしかするとこの原作と大きく内容が変わるのかもしれません。ここではあまり触れていませんが、アデルに付きまとうクァルンが最後まで意味不明でした。このあとサイドストーリーと外伝がありますが、リクエストがあれば別記事でまとめようと思います~
wami
外伝のネタバレです
原作小説|私を捨ててください|外伝あらすじ

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