オオクワガタの菌糸ビン用 温室を簡単に作る方法
オオクワガタの幼虫を菌糸ビンで飼育する場合、冬場の温度管理が必要になるので先輩方のブログを参考に簡易温室を作成することにしました。大体40~50匹ぐらい収納できる大きさを想定です。加工が簡単でいろいろなブログで紹介されている断熱材(スタイロフォーム)で作りました。とにかくお手軽に作りたかったのでただの箱で前面の蓋もはめ込むだけのものにしました。
オオクワ温室づくりの材料
今回はスタイロフォームで作った温室にアルミラックを置いてそこに菌糸ビンを並べます。スタイロフォームが無駄になっても仕方がないので2枚で丁度収まるぐらいの大きさで設計図を作りました。
<使用した材料>
- スタイロフォーム 厚さ30㎜ 1820×910㎜ 2枚
- アルミラック W74.5×D34.5×H51.0㎝ 1台
- 強力両面テープ
- 3M 強力多用途補修テープ
- つまようじ
- 断熱シート(これは好みで)
スタイロフォームは近くのコーナンで購入。コーナンではスタイロフォームのカットはお断りなので注意が必要です。その場で自分でカットするか、大きい車で持ち帰る必要があります。アルミラックはコーナンの安価な自社ブランド製です。接着はテープを使いました。断熱シートは特に必要ないかと思いますが、後述の理由により今回は使用しています。
スタイロフォームでケースを作成
コーナンではカットしてもらえなかったので自宅へ持ち帰り。厚さ30㎜にしましたが、25㎜でも問題ないかと思います。自分はカッターでカットしましたが、断面が100%斜めになってしまうので、細目のノコかできれば電動ノコを使うことをお勧めします。気をつけながら作業しましたが、やっぱり断面がまっすぐ行かなかったので隙間が出てしまい内側に断熱シートを貼ることになってしまいました。
肝心のケースのサイズですが、アルミラックのサイズも踏まえ、W860×D510×H910(内径 800×450×850)としました。スタイロフォーム2枚使って若干端切れが出るくらいです。
つまようじを使って合わせていくと簡単に組み立て可能です。両面テープと補修テープを使えば強度も問題ありません。スタイロフォームは発泡スチロールより丈夫ですが、それでも隅が欠けたりキズや凹みはできるので、テープで補強しておいた方がいいと思います。カットの時間も含め1時間程度で組み立てられます。配線用の穴も空けておきました。
カットした断面が斜めになってしまっているので、つなぎ目に隙間が空いてしまっています。補修テープで塞げば問題ありませんが、せっかくなので断熱シートを使ってさらに保温力を高めてみました。
前面の蓋ですが、今回は家にあった角材を使います。
角材を追加するだけで問題なく蓋を閉じることができます。ただ、断面が斜めになってしまったせいで箱と蓋に若干隙間ができてしまっています。これは後々隙間テープを使って対応するつもりです。蓋の固定はマグネットシートでもいいかなと思います。
アルミラックの設置
アルミラックをそのまま置いてしまうとスタイロフォームを痛めてしまうので板切れを下に敷きます。空間にも余裕があっていい感じに収まりました。
DOSさんの830mlボトル(高さ135×外径102)の場合は1段で15個、最上段は2段重ねができるのでMAX60個は収納可能です。1500mlボトル(高さ137×外径126)でMAX40個ぐらいは大丈夫そうです。月夜野きのこ園さんの1100mlなどの背が高いボトルは最上段にしか置けないので注意が必要です。飼育数に応じて棚板を2枚にするなどの工夫も必要になります。
あまり飼育数を増やしても大変になってしまうので、自分としてはこのぐらいがちょうど良いサイズです。
菌糸ビン保温のための熱源など
- ビバリア マルチパネルヒーター 32W
- ミニマルランド ミニマルサーモ(サーモスタット)
- クレセル 室内・室外 デジタル温度計 AP-07W
パネルヒーター、サーモスタット、室内・室外用温度計がとりあえずの基本セットでしょうか。あとは空気循環用にファンを追加しようかと思っています。
オオクワガタの温室作成の費用
とりあえず完成です。
温室作成の材料費
スタイロフォーム2枚(1枚1380円) | 2760円 |
アルミラック | 3278円 |
3M補修テープ(54m) | 882円 |
パネルヒーター(ビバリア 32W) | 5492円 |
サーモスタット | 2981円 |
デジタル温度計 | 2883円 |
断熱シート | 1261円 |
合計 | 19537円 |
両面テープや角材などは手持ちのものを使用しました。最初から揃えると結構いい金額になりますが、これで安心して冬を迎えることができそうです。